1968年1月16日-10月8日(39回)放映の第1回。占領期製作の映画『破れ太鼓』のドラマ化で、第12回からはカラー放映となった。映画版の父親は、批判されるべき封建的な人物として劇的に誇張されていたが、テレビ版ではむしろ時代錯誤性からにじみ出る愛嬌が勝っており、約20年の歳月の差異を考えさせる。
大ホール
木下恵介アワー おやじ太鼓 第一回
1968年1月16日-10月8日(39回)放映の第1回。占領期製作の映画『破れ太鼓』のドラマ化で、第12回からはカラー放映となった。映画版の父親は、批判されるべき封建的な人物として劇的に誇張されていたが、テレビ版ではむしろ時代錯誤性からにじみ出る愛嬌が勝っており、約20年の歳月の差異を考えさせる。 '68(松竹=木下恵介プロ=TBS)(制)(脚)木下恵介(監)桜井秀雄(撮)荒野諒一(美)出川三男(音)木下忠司(出)進藤英太郎、風見章子、園井啓介、津坂匡章、あおい輝彦、西川宏、高梨木聖、沢田雅美、竹脇無我、香山美子 破れ太鼓
占領期の時代劇減産のため活躍の場を失っていた重鎮・阪妻を、木下は「破れ太鼓」とあだ名される昔気質の父親に起用し、大時代な身振りもろとも喜劇のうちに活かした。表向きのテーマは家庭の民主化だが、妻や子どもに家出され、会社まで潰した失意の父をねぎらう次男(木下忠司)を始め、家族はみな温かい優しさに溢れている。 '49(松竹京都)(監)(脚)木下惠介(脚)小林正樹(撮)楠田浩之(美)小島基司(音)(出)木下忠司(出)阪東妻三郎、村瀬幸子、森雅之、大泉滉、小林トシ子、桂木洋子、大塚正義、澤村貞子、宇野重吉、滝澤修、東山千栄子 ■(制)=制作 (監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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