巧緻なやり口で他人を操ることに愉悦を覚えていたサラリーマンが、妻への嫉妬から浮気相手と疑ったブローカーを殺め、突如転落の人生を迎えることとなる。千葉泰樹が東映で撮った4本のうちのひとつで、原作は石川達三の連載小説。実存主義的な小悪人を演じた俳優座出身の伊藤久哉が映画初主演を務め、アプレゲールの陰の部分を見事に表現した。
大ホール
惡の愉しさ
巧緻なやり口で他人を操ることに愉悦を覚えていたサラリーマンが、妻への嫉妬から浮気相手と疑ったブローカーを殺め、突如転落の人生を迎えることとなる。千葉泰樹が東映で撮った4本のうちのひとつで、原作は石川達三の連載小説。実存主義的な小悪人を演じた俳優座出身の伊藤久哉が映画初主演を務め、アプレゲールの陰の部分を見事に表現した。 '54(東映東京)(監)千葉泰樹(原)石川達三(脚)猪俣勝人(撮)西川庄衛(美)田辺逹(音)黛敏郎(出)森雅之、久我美子、伊藤久哉、杉葉子、星美智子、東郷晴子、伊豆肇、船山汎、千石規子、日野明子、中野かほる、加藤嘉 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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