小津安二郎が初めてスターを起用した10本目の監督作品で、この年松竹の幹部俳優に昇格したばかりの絹代が高田稔とともに出演。就職に失敗したことを上京した母と若妻(絹代)に伝えられない青年(高田)が、妻の献身的な励ましで無事に職を得るまでを喜劇的に描く。映画の題名は昭和初期の不況時代を示す代名詞ともなった。
大ホール
大学は出たけれど[マーヴェルグラフ短縮版]
小津安二郎が初めてスターを起用した10本目の監督作品で、この年松竹の幹部俳優に昇格したばかりの絹代が高田稔とともに出演。就職に失敗したことを上京した母と若妻(絹代)に伝えられない青年(高田)が、妻の献身的な励ましで無事に職を得るまでを喜劇的に描く。映画の題名は昭和初期の不況時代を示す代名詞ともなった。 ’29(松竹蒲田)町子(監)小津安二郎(原)清水宏(脚)荒牧芳郎(撮)茂原英雄(出)高田稔、鈴木歌子、大山健二、日守新一、木村健児、坂本武 落第はしたけれど
大学を卒業しても就職口がないという深刻な社会状況を背景に、学生生活をエンジョイする若者たちの行動を描いた作品。『大学は出たけれど』に続いて田中絹代が可憐なヒロインを好演。『ロイドの人気者』(1925年)の影響をはじめ、小津のアメリカ映画への傾倒ぶりも随所にうかがうことができる。 ’30(松竹蒲田)喫茶店の娘(監)(原)小津安二郎(脚)伏見晁(撮)茂原英雄(美)脇田世根一(出)斉藤達男、二葉かほる、青木富夫、若林廣雄、大国一郎、横尾泥海男、関時男、三倉博、横山五郎、月田一郎、笠智衆、山田房生、里見健児 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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