ロシア革命前、イスラームの結婚戒律に従って3人の妻を持った荷馬車ひきのイスカンデルは、逃走中の革命家たちをかくまった。革命後、以前助けた革命家たちと再会したイスカンデルは、演説の才能を見出されてアジテーターとなる。長い演説旅行から故郷へ帰ると、ムスリム女性の解放運動の最中で、一夫多妻も許されず、イスカンデルは妻たちとの離婚を求められる。1991年にデビューした、独立後の世代を代表するラジコフ監督の第3作。初主演のアディロフの本職は、映画監督・プロデューサー。ベルリンやロッテルダムなど西欧の主要な映画祭にも招待され、日本では「ウズベキスタン映画祭2002」および同年のアジアフォーカス・福岡映画祭で上映された。[フィルム提供:福岡市総合図書館]