溝口の新興キネマでの第1作。温泉宿で働く女が若主人と一時は駆け落ちするが、子とともに捨てられ奮闘する姿が描かれる。新興のいわばアイドル女優であった主演の山路ふみ子は、溝口の厳しい演出に応えて転落した女の強さを見事に表現し、本作を機に演技派女優として開花した。
大ホール
愛怨峽
溝口の新興キネマでの第1作。温泉宿で働く女が若主人と一時は駆け落ちするが、子とともに捨てられ奮闘する姿が描かれる。新興のいわばアイドル女優であった主演の山路ふみ子は、溝口の厳しい演出に応えて転落した女の強さを見事に表現し、本作を機に演技派女優として開花した。 ’37(新興キネマ)(出)山路ふみ子(村上ふみ)(監)(脚)溝口健二(原)川口松太郎(脚)依田義賢(撮)三木稔(美)水谷浩(音)宇賀神味津男(出)河津淸三郎、淸水將夫、三桝豊、明淸江、加藤精一、田中春男、野辺かほる、浦辺粂子、大泉慶治 |
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