ギター弾きの男が座っていた椅子がなぜか消滅してしまい、男はその椅子を求めて街や海辺を探し回る。コマ落としなども用いた遊び心のある短篇で、ポランスキーの『タンスと二人の男』(1958年)なども想起させる。黒木監督が所蔵していたプリントを特別に上映。
大ホール
椅子を探す男
ギター弾きの男が座っていた椅子がなぜか消滅してしまい、男はその椅子を求めて街や海辺を探し回る。コマ落としなども用いた遊び心のある短篇で、ポランスキーの『タンスと二人の男』(1958年)なども想起させる。黒木監督が所蔵していたプリントを特別に上映。 ’68(科学映画製作所)(製)並木菊雄(脚)黒木和雄、保田宗晴(撮)大津幸四郎(美)平田逸郎(録)加藤一郎(出)松岡きっこ、植田峻 とべない沈黙
黒木の初の劇映画は、昆虫好きの少年だった松川八洲雄の原案から、北海道にいないはずの蝶を追いかける少年をめぐる型破りなロードムービーとなった。川喜多かしこの計らいでフランスでも上映され、当時のシネマテークの館長アンリ・ラングロワも絶賛したという。スタッフの大半は記録映画の経験しかなかったが、本作で鮮烈な画面を生み出した鈴木達夫は、以降新世代の監督たちに支持されてゆく。 ’66(日本映画新社=東宝)(脚)松川八洲雄、岩佐壽彌、黒木和雄(撮)鈴木達夫(美)山下宏(音)松村禎三(出)加賀まりこ、平中実、小沢昭一、戸浦六宏、山茶花究、木村俊恵、長門裕之、蜷川幸雄、五月美沙、益富信隆、笠井一彦、成瀬昌彦、小松方正、渡辺文雄、田中邦衛 ■(監)=監督 (製)=製作 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色・コメンタリー (撮)=撮影 (美)=美術 (衣)=衣装 (録)=録音 (音)=音楽・選曲 (解)=解説・ナレーター (出)=出演 |
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