大ホール上映作品
>>> 上映スケジュール
日本と韓国でサッカー・ワールドカップ大会が共同開催され、また、日韓国民交流年とも位置付けられている本年、さまざまな両国間の文化交流事業が行なわれる中で、東京国立近代美術館フィルムセンター、韓国映像資料院、国際交流基金は、共同で2か月にわたる大規模な韓国映画の連続回顧上映会を開催します。
近年、韓国映画界は数多くのヒット作を生み出して未曾有の活況を呈しており、また、製作される作品はその娯楽性においても芸術性においても国内外で高く評価されています。
こうした躍進は、しかし、近年、突然はじまったものではなく、韓国映画の偉大な歴史の延長に開花したものでもあります。そういった歴史の中でも、とりわけ、1,500本以上の劇映画が製作された1960年代こそが韓国映画の黄金時代であるとの評価は各方面からなされてきましたが、一方、これまでその時代の作品群がまとめて上映されるという機会は、日本でも世界でもほとんどありませんでした。
申相玉、兪賢穆、金洙容、李星究、金基悳らのみならず多くの名監督が続々と秀作、話題作を発表していた1960年代は、また、映画の黄金時代にふさわしく大スターたちの百花繚乱の時代でもありました。金勝鎬、許長江、金喜甲、金振奎、申栄均、申星一、朴魯植、具鳳書、黄海といった男優たち、崔銀姫、黄貞順、金芝美、趙美鈴、文姫、南貞姙、尹静姫、金恵貞、厳鶯蘭、都琴峰、韓銀珍といった女優たち……他にもまだまだ多くの名を挙げることができますが、その誰もがみな人々に愛され憧れの対象として韓国映画を輝かせていました。
日本ではほとんどすべてが未公開であった1960年代の韓国映画が、娯楽の主流であったメロドラマや芸術の主流であった文芸映画はもちろんのこと、喜劇、歌謡伝記映画、宮廷劇、時代劇、怪談、青春映画などさまざまなジャンルから28作品選ばれて上映される本企画は、その規模において、わが国ではもちろんのこと世界でも最大級のものであり、まさに日韓友好の年に最適の文化イベントと言い得るでしょう。
60年代の韓国映画は、朝鮮半島の長く偉大な文化の歴史を担いつつ、時の映画人の才知を集めて作られた、ユニークな美質と面白さに満ちていますが、同時に、選ばれる物語、製作技術、音楽や主題歌、演技のスタイル、泣き笑いの情感など、さまざまな点でおそらくどの国の映画よりも日本の映画に親近性があり、観客の好みに合った作品が多いことも事実でしょう――そうした、なぜか既知であるかような親しみを抱かせる未知の映画遺産――1960年代の韓国映画をご堪能ください。
K-1 | 11/7(木)3:00pm | 11/23(土・祝)1:00pm | 12/10(火)7:00pm |
춘향전/The life of Chun-Hyang
定番中の定番「春香伝」の一篇。洪性麒監督が妻金芝美を主演に製作したこの作品は、申相玉監督が妻崔銀姫を主演に製作した「成春香」との競作となった。夫への愛を貫く春香を、女性の鑑として描く勧善懲悪の時代劇で、韓国映画史上初めてカラー“且つ”シネスコで製作された。(110分・35mm・カラー)
‘61(監)洪性麒(出)金芝美、申貴植、梁美姫、金東園
K-2 | 11/7(木)7:00pm | 11/24(日)1:00pm | 12/13(金)3:00pm |
장희빈/Jang Hui Bin
多くの映画・テレビ化がある悪女、張禧嬪を描いた最初の作品で、絢爛たる宮廷劇。李朝第19代の粛宗大王(1674~1720)が情けをかけた尚宮の張は、世継ぎをなして後、権力欲に憑かれ、王を欺いて優しい王妃を追放し、自ら中殿となるが…。(127分・35mm・白黒)
‘61(監)鄭昌和(出)金芝美、金振奎、趙美鈴、黄貞順
K-3 | 11/8(金)3:00pm | 11/23(土・祝)4:00pm | 12/12(木)7:00pm |
서울의 지붕 밑/Under heaven of Seoul
不動産屋、美容師、占師などさまざまな職業の人が暮らすソウルの横町で、選挙に出るほど人望もある漢方医とその家族――だが、息子は呑み屋の娘を孕ませ、実の娘は敵視する西洋医と恋仲になる……。金勝鎬から崔銀姫まで名優やスターが総出演して、下町の人情を泣き笑いの中に描く群像劇。(123分・35mm・白黒)
‘61(監)李亨杓(出)金勝鎬、黄貞順、崔銀姫、金喜甲
K-4 | 11/8(金)7:00pm | 11/24(日)4:00pm | 12/10(火)3:00pm |
연산군/Yeonsangun
申相玉監督による歴史劇大作で、稀代の暴君として知られる李朝第10代の王燕山君(1476~1506)の圧制を描く。母が陰謀によって殺されたことを知って自棄となり、夜ごと酒に溺れ女色に耽り、復讐の念に憑かれて民や家臣の粛清まで行なう王の狂気を、申栄均が迫真の演技で見せる。第1回大鐘賞最優秀作品。(133分・35mm・カラー)‘61(監)申相玉(出)申栄均、都琴峰、申星一、許長江
K-5 | 11/9(土)1:00pm | 11/26(火)7:00pm | 12/18(水)3:00pm |
맹진사댁 경사/A happy day of Jinsa Maeng
進士階級の孟は、娘を上流の両班に嫁がせて家格を上げようと目論むが、婚礼の前に噂を聞いて翻意し、娘の御付を身代わりにする。噂はデマで、婿殿は申し分ないと知れるが時すでに遅く、召使娘が玉の輿に……。李炳逸監督による56年の同作は「婚礼の日」の題で第4回アジア映画祭(東京)に出品。(124分・35mm・カラー)‘62(監)李庸民(出)崔銀姫、金勝鎬、金振奎、具鳳書、金喜甲
K-6 | 11/9(土)4:00pm | 11/27(水)3:00pm | 12/24(火)7:00pm |
와룡선생 상경기/Teacher Waryong's trip to Seoul
田舎の校長が退職を機にかつての教え子たちに会うべくソウルにやって来る。出世した者、悪の道に落ちた者、恩師を煙たがる者――それぞれが卒業後に歩んだ悲喜こもごもの人生に立ち会う老教師の感慨を名優金喜甲が巧みに演じている。「舞踏会の手帖」(1937)や「東京物語」(1953)を連想させる秀作。(121分・35mm・白黒)
‘62(監)金容徳(出)金喜甲、許長江、尹仁子、黄海、厳鶯蘭、李大燁
K-7 | 11/10(日)1:00pm | 11/26(火)3:00pm | 12/11(水)7:00pm |
로맨스그레이/Romance gray
大学教授と社長――二人は面識がないが、それぞれの愛人は同じアパートに住む友達同士で、しかも社長の愛人は教授の息子の元同級生、さらに教授夫人と社長夫人は知り合い――こうした関係で起こる愛人騒動も、最後にはもとの鞘に収まる。名優たちを生かす申相玉演出の冴えが見所。(125分・35mm・白黒)
‘63(監)申相玉(出)金勝鎬、 崔銀姫、趙美鈴、金喜甲、申栄均
K-8 | 11/10(日)4:00pm | 11/27(水)7:00pm | 12/12(木)3:00pm |
맨발의 청춘/The Young with naked foot
町のチンピラ(申星一)と外交官令嬢(厳鶯蘭)の純愛と心中を描いた大ヒット青春映画で、浜田光男=吉永小百合が主演した「泥だらけの純情」(1963)の韓国版。主人公の二人は、この後、結婚して話題となった。申星一のクールな魅力を引き立てる脇のツイスト・キムの好演にも注目。(116分・35mm・白黒)
‘64(監)金基悳(出)申星一、厳鶯蘭、ツイスト金 、李芸春
K-9 | 11/13(水)3:00pm | 11/28(木)7:00pm | 12/14(土)4:00pm |
육체의 고백/A confession of body
釜山で米軍相手のダンスホールを経営しホステス達に慕われる“ママ”の夢は、ソウルに行かせた3人の娘が、立派な金持ちの男と幸せな結婚をすることだが、現実は彼女を失望させ続ける。時代は60年の「4・19学生革命」の頃。名匠趙肯夏の演出と黄貞順の演技が光る秀作。(139分・35mm・白黒)‘64(監)趙肯夏(出)黄貞順、金恵貞、金振奎、太賢実、李璟姫
K-10 | 11/13(水)7:00pm | 11/29(金)3:00pm | 12/15(日)4:00pm |
벙어리 삼룡/Samryong THE MUTE
恩ある大家とその家族に忠実な下男三竜は言葉が不自由だが、総領息子が迎えた若妻にかなわぬ恋慕の情を抱く。放埓な跡取の浮気がもとで屋敷が放火されたとき、三竜は身を挺して彼女を救おうとする…。申相玉監督の秀作で、第4回大鐘賞最優秀作品賞を受けた。(84分・35mm・白黒)
‘64(監)申相玉(出)金振奎、崔銀姫、朴魯植、都琴峰
K-11 | 11/12(火)3:00pm | 11/29(金)7:00pm | 12/21(土)1:00pm |
남과 북/North and South
休戦ラインを越え、生き別れた恋人(未入籍の妻)と幼子を捜して命がけで南にやってきた北朝鮮人民軍少佐。彼を取り調べる韓国軍将校は、その女性が、身重になって間もない現在の自分の妻だと知る。戦争と国境に引き裂かれた愛を描くメロドラマの秀作。映画同様、主題歌も大ヒットとなった。(114分・35mm・白黒)
‘65(監)金基悳(出)申栄均、 崔戊龍 、厳鶯蘭、南宮遠
K-12 | 11/6(水)3:00pm | 11/12(火)7:00pm | 11/28(木)3:00pm | 12/22(日)1:00pm |
갯마을/the Seashore Village
呉永寿の原作を金洙容が監督した文芸映画の秀作で、小さな浜辺の村を舞台に、嵐で夫たちを失って残された者たちの愛や苦悩を描く。同監督の作家性を考える上で、「カササギの声」との比較も興味深い。第5回大鐘賞最優秀作品賞を受賞。96年、日本の「韓国映画祭」で上映された作品。(91分・35mm・白黒)‘65(監)金洙容(出)申栄均、高銀児、黄貞順
K-13 | 11/14(木)3:00pm | 11/30(土)1:00pm | 12/13(金)7:00pm |
민며느리/A girl who is brought up in a home as a future wife for son
両班の家の年端もいかぬ少年の嫁になることをあらかじめ決められてその家で奉公することになった孝行娘の苦労話。申相玉監督夫人でもある大女優崔銀姫は、この映画で主演をしつつ韓国映画史上3人目の女性監督ともなった。意地悪な姑役に黄貞順。(113分・35mm・白黒)‘65(監)崔銀姫(出)崔銀姫、韓銀珍、朴魯植、黄貞順
K-14 | 11/14(木)7:00pm | 12/1(日)1:00pm | 12/11(水)3:00pm |
꿈/A dream
山寺を訪れた一家の美しい娘に懸想した修行中の仏僧が、老師に命じられて夢殿に籠もる。その夜、色欲の煩悩を断ち切ろうとする彼の前に現れた夢とも現ともつかぬ意外な世界の行き着く先は……。李光洙の原作を申相玉監督自身2度目の映画化をしたもの(3度目は裵昶浩)。(91分・35mm・カラー)
‘67(監)申相玉(出)申栄均、金恵貞、韓銀珍
K-15 | 11/15(金)3:00pm | 12/3(火)7:00pm | 12/14(土)1:00pm |
월하의 공동묘지/A public cemetery under the moon
植民地時代を背景にして女の怨念を描いた異色の怪奇映画。投獄された兄チュンシクと同志ハンスを救うため妓生月香となったミョンスンは、出所したハンスと結婚し、男子をもうけるが、夫は変節し、自らは病に倒れる。夫を下女に寝盗られ殺された彼女は、恨みを晴らすべく幽霊となる。(89分・35mm・カラー)
‘67(監)権哲輝(出)姜美愛、朴魯植、黄海、都琴峰、許長江
K-16 | 11/15(金)7:00pm | 11/30(土)4:00pm | 12/17(火)3:00pm |
섬마을 선생/A teacher in an island
恋人をソウルに残し、医学の修業半ばにして、ベトナムで死んだ戦友の故郷である離島の漁村へ教師として赴任した若者が、村人たちの無理解と戦いながら、教育と医療に献身する。村の娘を演じた文姫が可憐で美しい。どこか木下恵介的な味わいも魅力的。主題歌を李美子が歌っている。(105分・35mm・白黒)
‘67(監)金基悳(出)呉英一、文姫、金喜甲
K-17 | 11/16(土)1:00pm | 12/3(火)3:00pm | 12/19(木)7:00pm |
엘레지의 여왕/The queen of elegy
日本の美空ひばりに比肩されることもある韓国歌謡界の女王李美子の半生を、60年代を代表するアイドル女優の一人南貞姙が演じた、歌で綴る「スター誕生」物語。歌好きで評判の村の少女が、成長して才能を見出され、上京して成功するが、それと引きかえに一つの愛を失う。(100分・35mm・カラー)
‘67(監)韓瀅模(出)南貞姙、朴魯植、崔湳鉉、李美子
K-18 | 11/16(土)4:00pm | 12/4(水)3:00pm | 12/17(火)7:00pm |
까치소리/Sound of magpie
金東里の小説を金洙容が監督した文芸映画の秀作。朝鮮戦争で行方不明となった若者が村に帰るが、かつての恋人は徴兵を逃れた別の男と結婚し、子まで成していた。若者の心に忍び込む狂気……。カチ=鵲は、本来吉兆の鳥だが、ここでは戦争の精神的後遺症を含む負のシンボルとして登場する。(80分・35mm・白黒)‘67(監)金洙容(出)申星一、尹静姫、高銀児、南貞姙、韓銀珍
K-19 | 11/17(日)1:00pm | 12/4(水)7:00pm | 12/19(木)3:00pm |
카인의 후예/Descendent of Cain
「誤発弾」(1961)「金薬局の娘たち」(1963)等がすでに日本で紹介されている兪賢穆監督が黄順元の原作を映画化。解放後の平和な村に新しい思想の波が押し寄せ、住民たちの心に地主たちへの疑念や憎悪が芽生えていく。鬼気迫る朴魯植の演技も必見。(112分・35mm・白黒)
‘68(監)兪賢穆(出)金振奎、文姫、朴魯植、張東輝
K-20 | 11/17(日)4:00pm | 12/5(木)3:00pm | 12/18(水)7:00pm |
미워도 다시한번/Love Me Once Again
韓国映画史上、最も有名なメロドラマの一つ。ソウルで事業家として成功し、幸せな家族生活を送る製薬会社社長キム・シノ――彼の前にかつて心から愛した女性ヘヨンと一児ヨンシン(金廷勲/子役)が現れる。キム家の子となったヨンシンだが、新しい家族に馴染めず、生母への思いが募り、ついには家出までするが…。(93分・35mm・カラー)
‘68(監)鄭素影(出)申栄均、文姫、全桂賢、朴岩、金貞玉、
K-21 | 11/19(火)3:00pm | 12/1(日)4:00pm | 12/20(金)7:00pm |
장군의 수염/Moustache of the General
小説家志望の写真記者が謎の死を遂げた――事件を捜査する刑事は、ついには現実に順応することができなかったその若者の家族誌や恋人との心のすれ違い、夢や孤独、自殺衝動などを追体験していく。李御寧の小説を李星究が監督した新感覚の文芸映画。挿入されるアニメーションも新鮮。(98分・35mm・カラー)
‘68(監)李星究(出)申星一、尹静姫、金勝鎬、全昌根
K-22 | 11/19(火)7:00pm | 12/6(金)3:00pm | 12/21(土)4:00pm |
내시/Eunuch
王に仕える女性=尚宮として召された娘を追って、自ら宦官=内侍となり、後宮に潜入した男の純愛が、悲惨な結末を招く。王の夜伽の演出が秀逸のみならず、それを巡る尚宮、内侍それぞれの複雑な心理描写が出色。尚宮役の尹静姫と金恵貞の対立も見物。(115分・35mm・カラー)
‘68(監)申相玉(出)申星一、尹静姫、朴魯植、都琴峰、金恵貞
K-23 | 11/20(水)3:00pm | 12/5(木)7:00pm | 12/15(日)1:00pm |
남자와 기생/Man and Gisaeng
失職した青年が女装して妓生となる。売れっ妓となった彼/彼女に特にご執心なのはほかならぬ馘にした社長だった……。沈雨燮監督お得意の喜劇で、東宝の社長シリーズやそのスター・コメディアンたちを連想させる、具鳳書、許長江といった芸達者な俳優たちの演技が光る。(85分・35mm・カラー)
‘69(監)沈雨燮(出)具鳳書、許長江、金清子、都琴峰、楊薫、李嬪華
K-24 | 11/20(水)7:00pm | 12/8(日)4:00pm | 12/20(金)3:00pm |
오부자/Father and Sons
五父子運動具用品店を経営する朴父さんの悩みの種は、いい歳をして嫁を貰えない4人の息子たち――名前は英、雄、豪、傑と立派だが、揃いも揃って頼りなく、暇さえあればグループサウンズよろしく歌声を合わせる能天気ぶり。権哲輝監督が軽快な演出で笑わせる金喜甲主演のナンセンス喜劇。(83分・35mm・カラー)
‘69(監)権哲輝(出)金喜甲、黄貞順、徐永春、南宝元
K-25 | 11/21(木)3:00pm | 12/6(金)7:00pm | 12/22(日)4:00pm |
천년호/One Thousand Years Old Fox
新羅と百済が戦っていた三国時代を背景にした“狐憑き”伝奇譚。戦功のあった将軍を愛した女王は、将軍の妻子を追放する。幼児は殺され、妻は恨みを残しながら入水して果てる。そこは昔、新羅の王に退治された千年狐の呪いが宿るという湖で、残忍な白狐となった妻は、夜ごと人々を恐怖に陥れる。(89分・35mm・カラー)
‘69(監)申相玉(出)申栄均、金芝秀 、金恵貞
K-26 | 11/21(木)7:00pm | 12/7(土)1:00pm | 12/25(水)3:00pm |
속 미워도 다시한번/Love Me Once Again (sequel)
続篇。兄がシノから貰った大金を、それとは知らずに使って息子と共に上京し、ソウルに花屋を開くヘヨンには、縁談が舞い込む。息子ヨンシンへの思いが日増しに募るシノは、仕事も手につかず会社を破産に追い込む。シノの妻はヨンシンを立派に育てることを誓って結婚するヘヨンを日本に行かせる。(100分・35mm・カラー)
‘69(監)鄭素影(出)申栄均、文姫、全桂賢、朴岩、金貞玉
K-27 | 11/22(金)3:00pm | 12/8(日)1:00pm | 12/25(水)7:00pm |
이조 여인잔혹사 /Women of Yi-Dynasty
「女必従夫」「七去之悪」「禁中秘色」の3話からなるオムニバス映画で、儒教の教えが絶対であった李朝時代に、家、親、夫、王などへの盲従がゆえに女性たちがいかに虐げられていたか、いかに理不尽な決まり事に縛られていたかをエピソードごとに描き出す申相玉の力作。(83分・35mm・パートカラー)
‘69(監)申相玉(出)南貞姙、崔銀姫、金芝美、南宮遠、申栄均
K-28 | 11/22(金)7:00pm | 12/7(土)4:00pm | 12/24(火)3:00pm |
이조괴담/Ghost story of Chosun dynasty
怪談仕立てで作られたもう一つの「燕山君」物語。暴君に妻を求められ殺された夫と自害したその妻の怨念が黒猫に乗り移り、王の寵妃・張緑水に憑依するなど、宮廷に血みどろの変事が頻発する…。日本の化猫映画との親近性が随所に見られる点でも興味深い。香港との合作。(81分・35mm・カラー)
‘70(監)申相玉(出)申一龍(趙壽鉉の名で)、崔芝淑、韓銀珍
■「浜辺の村」(K-12)は「韓国映画祭1946‐1996 知られざる映画大国」(1996年開催)で上映されました。それ以外は、すべて35mmフィルムによるものとしては日本初上映となります。ただし、「聾唖の三竜」(K-10)と「南と北」(K-11)は、第12回アジア映画祭(1965年開催)で出品上映されたという記録があります。
■すべての上映には、スライドあるいは一部打ち込みによる日本語字幕が付きます。
■映写には万全を期しておりますが、上映プリントには、傷の多いもの、褪色の見られるもの、タイトルが一部欠落したもの等が含まれています。また、当日の上映時間は、ここに記載されたものと多少異なることがあります。あらかじめご了承ください。
■英語題名は、原則として韓国映像資料院によるものです。映画に現れる英語題名とは、一部異なっています。
■Yeonsangun, Samryong THE MUTE and Women of Yi-Dynasty are subtitled in English.
■略号の、(監)は「監督」、(出)は「出演者」を示します。