ポーランド映画最大の巨匠、アンジェイ・ワイダの学生時代2本目の習作(第1作は1950年の『君が眠っているとき』)。チェホフの原作を自ら脚色(邦題は、松下裕訳による)。音楽のみで台詞はない。
小ホール
前衛作品・視覚芸術作品選集(計96分)
悪童 Zły chłopiec ポーランド映画最大の巨匠、アンジェイ・ワイダの学生時代2本目の習作(第1作は1950年の『君が眠っているとき』)。チェホフの原作を自ら脚色(邦題は、松下裕訳による)。音楽のみで台詞はない。 ’51(監)アンジェイ・ワイダ(1926-) (原)アントン・チェホフ (脚)アンジェイ・ワイダ (撮)ズジスワフ・パリラク (出)ヤン・ウォムニツキ タンスと二人の男
Dwaj ludzie z szafą ブリュッセル国際実験映画コンペティション入賞作品。海からタンスを担いだ二人の男が上陸して、街を闊歩する。ポランスキ本人も出演している。 ’57(監)(脚)(出)ロマン・ポランスキ(1933-) (撮)マチェイ・キヨフスキ (音)クシシュトフ・コメダ (出)ヤクプ・ゴルドベルグ、ヘンリク・クルバ、スタニスワフ・ミハルスキ 天使たちが堕ちるとき
Gdy spadają anioły ポランスキの卒業制作。本人も女装して出演している。公衆便所で働く老女の人生の回想をフラッシュバックとして挿入したファンタジー。音楽はポーランドジャズを代表するクシシュトフ・コメダ。 ’58(監)(出)ロマン・ポランスキ (撮)ヘンリク・クハルスキ (美)カジミェシュ・ヴィシニャク (音)クシシュトフ・コメダ (出)バルバラ・クフャトコフスカ、ヘンリク・クルバ 司教の死
Śmierć prowincjała ポーランド映画の「第三世代」を代表するザヌーシの卒業制作。青年の内面的な葛藤を描く、崇高な雰囲気を持った作品で、台詞は一切ない。司教(管区長)は、死の床で青年に何を伝えようとしたのか…? ’65(監)(脚)クシシュトフ・ザヌーシ(1939-) (撮)ヤン・ヘッセ (音)アダム・ヴァラチンスキ (出)ヴワディスワフ・ヤレマ、イェジー・ヨガワ 路面電車
Tramwaj 夜、青年は路面電車で乗り合わせた若い女に恋をする。何も起こらないまま、電車は青年の降りるべき駅に到着し…。キェシロフスキらしさが漂う秀作。 ’66(監)クシシュトフ・キェシロフスキ(1941-96) (撮)ズジスワフ・カチマレク (出)マリア・ヤニェツ、イェジー・ブラシュカ 顔
Twarz 監督キェシロフスキが俳優として出演した異色作。キャンバスに画かれた自分の顔、鏡に映る自分の顔をひたすら破壊する画家の話。後に文化映画を多数監督するストゥジンスキは、ウッチ映画大学でキェシロフスキと同期生だった。 ’66(監)ピョトル・ストゥジンスキ (撮)ズジスワフ・カチマレク (出)クシシュトフ・キェシロフスキ 四角
Kwadrat 1980年の『タンゴ』でアカデミー賞短篇アニメ映画賞を受賞したリプチンスキ若き日の意欲作。アニメと実写を融合させている。 ’72(監)(撮)ズビグニェフ・リプチンスキ(1949-) (音)カジミェシュ・セロツキ (出)マレク・クレウシュ 静寂
Cisza 農民の生活を静かに追ったドキュメンタリー。詩情豊かな映像から、彼らの素朴な生活が感じられる。ラストショットは奇跡的な一瞬をとらえている。 ’97(監)(脚)マウゴジャタ・シュモフスカ(1973-) (撮)ミハウ・エングレルト |
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