87年(第10回)入選。あさりを食わせろと言う男。私の体の中、砂だらけとつぶやき、軟体動物のように台所の床をはう女。カメラは2人の表情と流しのあさりに寄ったまま、砂をめぐるとりとめのない会話がささやかれ続ける。井川耕一郎は90年代からVシネマを中心に脚本家として活躍。監督作の『寝耳に水』(2001年)、『西みがき』(2006年)も高い評価を得ている。
小ホール
ついのすみか
87年(第10回)入選。あさりを食わせろと言う男。私の体の中、砂だらけとつぶやき、軟体動物のように台所の床をはう女。カメラは2人の表情と流しのあさりに寄ったまま、砂をめぐるとりとめのない会話がささやかれ続ける。井川耕一郎は90年代からVシネマを中心に脚本家として活躍。監督作の『寝耳に水』(2001年)、『西みがき』(2006年)も高い評価を得ている。 ’86(監)(制)(脚)(撮)井川耕一郎(撮)福本淳(録)山岡隆資(出)北沢典子、飯塚裕之、荻原かおる はばかりあん
88年(第11回)審査員特別賞、観客審査員賞、最優秀男優賞受賞。一見何の変哲もない中学校。しかし、そこは男子が大便を禁止された恐るべきブラック・ホールであった。ある日、品行方正な少年が猛烈な便意に襲われ…。永森裕二はプロデューサー、脚本家として活躍中。6月には新作の『幼獣マメシバ』が公開。 ’88(監)(制)(脚)(撮)(出)永森裕二(撮)(出)樋口暁博、吉川和宏(音響)高木創(出)入江奈々、中田徹、広田恵介 ■(監)=監督 (制)=制作 (脚)=脚本 (撮)=撮影 (照)=照明 (美)=美術 (編)=編集 (録)=録音 (音)=音楽 (出)=出演 |
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