過去の展示

  • 2016.4.12 - 7.10
  • 展示企画

写真展 映画館

映写技師/写真家 中馬聰の仕事

Movie Theaters

The Works of Satoshi Chuma, Projectionist-Photographer

概要

会場:
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)
会期:
2016年4月12日(火)―7月10日(日)
開館時間:
11:00am-6:30pm
(入室は6:00pmまで)
休室日:
月曜日および6月13日(月)-17日(金)は休室です
観覧料:
一般210円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料
*料金は常設の「NFCコレクションでみる 日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
*2016年5月18日(水)は、「国際博物館の日」(毎年5月18日)を記念して展示を無料でご覧いただけます。
主催:
東京国立近代美術館フィルムセンター
企画協力:
リトルモア


 映画の発明から120年、映画館は人々が暗闇に集い、眼を開けてともに同じ“夢”を見る特別な空間であり続けてきました。しかし、映写技術がフィルム映写からデジタル・プロジェクションに移り変わる昨今、私たちの想像力を育んできた国内の歴史ある映画館が次々と閉館しています。その一方、新時代のテクノロジーを受け入れながらも、フィルムによる映写を粘り強く続けている劇場・上映施設も各地に存在します。

 この展覧会では、昨年、第一写真集「映画館」(リトルモア刊)を発表した写真家・中馬聰の作品約100点を紹介いたします。中馬は、関西でフィルム映写の技師を勤めながら2007年より全国の映画館をめぐり、その建造物はもちろん、映写室や小さな片隅に至るまで“シネマの匂い”のする場所をくまなく撮り続けてきました。モノクロームを主とするその写真は記録的な価値を持つばかりか、私たちと映画を結びつけてきた空間の限りない親密さも示しています。

 またこの機会に、フィルムセンターが所蔵する戦前期の映画館写真も併せて展示し、20世紀文化を先導した映画の大いなる姿をお見せいたします。過ぎ去った映画の記憶を呼び戻すとともに、この社会の中で映画が担ってきた価値を再発見し、さらにこれからの映画文化のかたちを模索するための好機となるでしょう。

 

中馬聰 ちゅうま・さとし

大阪府出身。京都芸術短期大学卒業。2002年から映画館で働き始め、映写技師を勤める。2006年、吉永マサユキ・森山大道両氏による写真学校「resist写真塾」に参加。2007年より全国の映画館・上映会場の撮影を開始する。2015年、リトルモアより写真集「映画館」を発表。

西尾東映劇場(愛知県)

吉祥寺バウスシアター(東京都)

前田有楽映画劇場(福岡県)

甲南劇場(山梨県)

本宮映画劇場(福島県)

岡田劇場(宮城県)

出品リスト

凡例:

・出品内容はやむを得ず変更される場合があります。

・65以降の展示品のうち、所蔵者が特記された資料以外はフィルムセンターの所蔵です。

・本リストの通番と会場内での配列順序は一致していない場合があります。

 

映画館をめぐる

1北海道 岩内ニューシネマ            
2北海道 テアトルプチ
3北海道 シネマアイリス
4北海道 大黒座
5岩手  萬代館(2点)
6秋田  花園館(3点)
7宮城  岡田劇場(2点)
8福島  本宮映画劇場(2点)
9栃木  宇都宮オークラ劇場
10群馬  高崎電気館
11千葉  木更津富士館(2点)
12千葉  木更津東映
13東京  新橋文化劇場/新橋ロマン劇場
14東京  銀座シネパトス(2点)
15東京  浅草中映劇場/浅草名画座(3点)
16東京  新宿ミラノ座(2点) 
17東京  三軒茶屋中央劇場(3点)
18東京  吉祥寺バウスシアター
19東京  拝島映画劇場
20神奈川 横須賀 金星劇場(2点)
21神奈川 ドライブインシアター 大磯
22新潟  高田世界館(2点)
23山梨  甲南劇場
24山梨  テアトル石和(2点)
25長野  長野松竹相生座/ロキシー(2点)
26長野  長野千石劇場
27長野  上田映劇
28長野  茅野新星劇場
29静岡  静岡オリオン座/有楽座
30富山  シネマ食堂街/駅前シネマ
31石川  駅前シネマ
32愛知  シネマスコーレ
33愛知  中村映劇
34愛知  西尾東映劇場(3点)
35大阪  シネ・ヌーヴォ(2点)
36大阪  新世界国際(2点)
37大阪  千日前国際シネマ
38大阪  高槻セレクトシネマ
39大阪  南街劇場
40大阪  新世界東映
41京都  千本日活(2点)
42兵庫  元町映画館
43兵庫  豊岡劇場(2点)
44広島  八丁座
45広島  呉シネマ
46徳島  貞光劇場(2点)
47愛媛  シネマルナティック
48高知  大心劇場
49福岡  福岡中洲 大洋映画劇場(2点)
50福岡  小倉昭和館
51福岡  前田有楽映画劇場
52大分  シネマ5
53大分  別府ブルーバード劇場
54熊本  八代第一映画劇場
55沖縄  首里劇場(2点)
56無題  〈映写機〉               
57無題  〈映画フィルム〉(2点)
58無題  〈映写窓〉

 

 

フィルムセンターを撮る

59映写室                      
60保存庫
61フィルム補修
62スチル写真

 

 

フィルムのある風景

63無題 〈映写室をめぐって〉(18点)       
64フィルムスライド 〈映画のすみか〉(27点)

 

 

フィルムセンター所蔵 戦前の映画館写真

65札幌  東宝映画劇場(1938年)        
66仙台  文化キネマ(1935年)
67浅草  富士館(1942年)
68浅草  電気館(1933年)
69浅草  大勝館(1935年)
70丸の内 松竹劇場(1936年)
71日本劇場の内部
72帝国劇場の周りに列をなす人々(1936年)
73銀座  前線座
74新宿  武蔵野館(1935年)
75渋谷  松竹映画劇場/銀星座(1939年)
76神田  日活館(1942年頃)
77横浜  オデヲン座(1938年)
78金沢  松竹座(1929年)
79名古屋 千歳劇場(1929年)
80新京極 松竹劇場(1938年)
81新京極 京極映画劇場(1938年)
82道頓堀 松竹座(1923年)
83梅田  北野劇場(1938年)
84千日前 敷島倶楽部(1936年)
85神戸  錦座(1931年)
86宇和島 丸の内映画劇場(1938年)
87博多  弁天座(1933年)
88佐賀  東宝映画劇場(1939年)
89大入り袋 本宮映画劇場所蔵     
90映写用カーボン 本宮映画劇場所蔵
91映写技術者免許証 本宮映画劇場所蔵
92浅草中映劇場/浅草名画座 浅草新劇場 看板
93浅草中映劇場/浅草名画座 浅草新劇場 上映時間表
94浅草中映劇場/浅草名画座 浅草新劇場 上映番組ポスター
95高知小劇 入場券刺し
96シネパトス銀座 座席
97シアターN渋谷 自立看板
98シアターN渋谷 定員表示板
99新宿ミラノ座 ペアシート 個人蔵
100新宿ミラノ座 『ニュールンベルク裁判』看板(1962年) 個人蔵
101新宿ミラノ座 映写室表示板(2点) 個人蔵
102新宿ミラノ座 「完全映写のための留意事項」 個人蔵
103新宿ミラノ座 映写室関連資料 個人蔵
104東急系劇場 次回上映案内フィルム 個人蔵

 

展覧会の構成

映画館をめぐる

フィルムセンターを撮る

フィルムのある風景

フィルムセンター所蔵 戦前の映画館写真

イベント

トークイベント

※申込不要、参加無料(展示室内で開催のトークは、観覧券が必要です)。
※当日の企画上映チケットの半券をご提示いただくと、割引が適用されます。
※詳細は後日ホームページなどでお知らせいたします。

 

「アーティスト・トーク―映画館をめぐる旅」

日程:2016年 4月23日(土)

時間:3:00pm-

場所:展示室内およびロビー(7階)

講師:中馬聰氏

※終了しました。

 


「いまフィルム上映とは」

日程:2016年5月21日(土)

時間: 3:00pm-

場所:展示室ロビー(7階)

講師:荒島晃宏氏(映写技術者、脚本家)

 ※終了しました。

 


「建築としての映画館」

日程:2016年6月11日(土)

時間: 2:30pm-

場所:展示室ロビー(7階)

講師:藤森照信氏(建築史家、建築家)

※終了しました。

 


  「展示品解説」

日程:2016年6月25日(土)

時間: 3:00pm-

場所:展示室内(7階)

講師:岡田秀則(フィルムセンター主任研究員)

 ※終了しました。

 


 「映画館と写真」

日程:2016年7月9日(土)

時間: 4:30pm-

場所:展示室ロビー(7階)

講師:岡島尚志(フィルムセンター主幹)

 ※終了しました。

 


関連キーワード