過去の上映
- 2019.11.12 - 11.17
- 上映企画
サイレントシネマ・デイズ 2019
Silent Film Days 2019
2019年11月12日(火)-11月17日(日)
11月の休館日:月曜日
会 場:長瀬記念ホールOZU(2階)
定 員:299名(各回入替制・全席自由席)
★各回の開映後の入場はできません。
主 催:国立映画アーカイブ
協 力:フィルムアルヒーフ・オーストリア、株式会社橋本ピアノ
当日券についてはこちらをご覧ください。
前売券についてはこちらをご覧ください。
概要
映画初期に製作された無声映画は、当時、まだ映画保存の必要性がそれほど強く認識されていなかったことに加え、災害や戦禍などが重なったことにより、世界のどの国や地域においても残存率が低くなっています。本特集は、世界各国の無声映画に弁士の説明や生演奏を付けて上映することにより、その素晴らしさや貴重さを観客の皆さんと共有し、次代へ継承するための企画です。本年度は、所蔵作品の上映に加え、フィルムアルヒーフ・オーストリアによって復元された『ユダヤ人のいない街』を日本初上映いたします。6か国6本のサイレント映画で、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
上映前解説のお知らせ
11月15日(金)7:00pm、17日(日)12:00pm
『ユダヤ人のいない街』の上映前(約10分)
常石史子さん(フィルムアルヒーフ・オーストリア技術部長)
■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (出)=出演
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
■上映作品にはすべて日本語字幕が付いています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
上映作品詳細
1エル・ドラドオ El Dorado(108分・14fps・35mm・無声・白黒)
- 2019年11月14日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2019年11月17日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
言葉で表せない人物の感情を視覚的に表現し、詩的な映像を追究したレルビエの長篇第6作。恋人に捨てられた、場末のバーの踊り子シビラ(フランシス)の悲劇的な運命を描く。アルハンブラ宮殿でのロケーション撮影による幻想的かつ豪華な画面が、シビラの不幸な境遇を対比的に強調している。1926年日本公開。
2ユダヤ人のいない街 Die Stadt ohne Juden(91分・DCP・無声・染色/調色)
- 2019年11月15日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2019年11月17日(日) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
舞台は架空の共和国。貧困にあえぐ民衆は、ユダヤ人の国外追放政策を熱狂的に支持し、ついにユダヤ人の追放が始まる…。後のナチスによるユダヤ人迫害を予見したとも評される作品。長らく失われていたが、近年2つのバージョンが発見され、フィルムアルヒーフ・オーストリアが復元し2018年に公開した。最もオリジナルに近いこの復元版を日本初上映する。15日は神﨑えり氏による生伴奏、17日はゲルハルト・グルーバー氏のトリオによる即興演奏を収録したDCPでの上映。
*上映前解説のお知らせ(約10分)
11月15日(金)7:00pm、17日(日)12:00pm
常石史子さん(フィルムアルヒーフ・オーストリア技術部長)
4トルブナヤ通りの家 Дом на Трубной(87分・18fps・35mm・無声・白黒)
- 2019年11月13日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2019年11月16日(土) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
モスクワに上京した少女が女中として働き、労働組合の活動に参加する様を狂騒的なコメディとして描き出す。静かに眠っていた街が活気を帯びていくリズミカルなモンタージュは、音色の違う様々な楽器が一つの音楽を生み出すような躍動感と豊かさを感じさせる。社会の矛盾を諷刺した、1920年代のソ連のコメディ映画を代表する1作。
3曲馬團のサリー Sally of the Sawdust(117分・22fps・35mm・無声・白黒)
- 2019年11月12日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2019年11月15日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
サーカスの道に進んで厳格な父から勘当された娘は、サリーという子を産んで息を引き取る。成長したサリー(デンプスター)は育て親のサーカスの団長(フィールズ)とともに母の郷里を訪れるが…。1920年代グリフィスの代表作の一本で、フィールズや、溌剌としたデンプスターの名演が笑いと涙を誘う。1925年日本公開。
6紅い剣士 紅侠(132分・18fps・35mm・無声・白黒)
- 2019年11月13日(水) 2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2019年11月14日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
『火焼紅蓮寺』(張石川、1928)のヒットを受け、20年代の中国では武侠映画ブームが起きた。本作はその典型を示す数少ない残存作品。軍隊の襲撃に遭った少女は祖母を亡くし、自らも軍にさらわれるが、仙人に救出される。軍の横暴が激化するなか、少女は「紅い剣士」になって忽然とあらわれる。悲壮感あふれる物語だが、兵士たちのドタバタや痛快な復讐シーンも楽しめる作品。
5テンビ Tembi:A Story of the Jungle(93分・16fps・35mm・無声・白黒)
- 2019年11月12日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2019年11月16日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
剥製をかぶって動物に近づくなどのユニークな撮影手法で、兄リチャードとともに野生動物写真のパイオニアとして知られているチェリー・キーアトン。彼は、セオドア・ルーズベルト米大統領のアフリカ訪問の記録映画を監督するなど、映画も数多く残している。本作は彼が中央アフリカで監督・撮影した物語仕立ての作品。火山噴火の予兆を察知したイングティは、家族とともに安全な土地を探す旅に出る。カバ、キリン、ワニなど、野生動物たちがたくさん登場し、動物ドキュメンタリーとしても優れている。とくに、ライオンを至近距離から撮ったシーンは迫力満点。1930年日本公開。
★印の回は弁士・伴奏付で上映します。
●印の回はDCP収録の音楽付で上映します。
■作品によって開映時間が異なりますのでご注意ください。
2019年11月12日(火)
11:00 AM 開館
2019年11月13日(水)
11:00 AM 開館
伴奏:柳下美恵 4トルブナヤ通りの家
2019年11月14日(木)
11:00 AM 開館
2019年11月15日(金)
11:00 AM 開館
伴奏:神﨑えり
*上映前解説あり 2ユダヤ人のいない街
2019年11月16日(土)
11:00 AM 開館
弁士:坂本頼光
伴奏:坂本真理 5テンビ
2019年11月17日(日)
11:00 AM 開館
*上映前解説あり 2ユダヤ人のいない街
伴奏:長谷川慶岳 1エル・ドラドオ
弁士付上映出演者
坂本頼光(さかもと・らいこう)/台本、語り
中学時代より活動写真弁士を志す。2000年に『鞍馬天狗』でデビュー。以降、国内外の映画祭から大学、寄席まで、様々な場に出演。平成28年度国立演芸場・花形演芸大賞の銀賞、平成30年度同賞の金賞受賞。周防正行監督の最新作『カツベン!』では出演のほか主演の成田凌、永瀬正敏の弁士指導を担当した。
坂本真理(さかもと・まり)/作曲、キーボード、アフリカンドラム他
玉川上水のほとりで野鳥のさえずりや葉音を聴きながら育つ。幼稚園の園長時代に様々な自然教育に携わる。2016年『月世界旅行』で無声映画楽士デビュー。和楽器、民族楽器、オーケストラなどのキーボード音色と、民族打楽器やブラジルの鳥笛で演奏する。国立音楽大学教育音楽科第二類リトミック専攻卒業。
伴奏付上映出演者[出演順」
小林弘人(こばやし・ひろと)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。2004年東京国際映画祭に出演。国立映画アーカイブのほか、神保町シアターに定期的に出演している。東京藝術大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学講師。
柳下美恵(やなした・みえ)/ピアノ
武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年、映画生誕百年祭(朝日新聞社主催)「光の生誕 リュミエール!」でデビュー。以来国内・海外の映画館、映画祭で活躍。欧米スタイル(音楽伴奏)の無声映画伴奏者は日本初。洋画・邦画を問わず全ジャンルを即興で伴奏する。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。
新垣 隆(にいがき・たかし)/作曲・ピアノ
1989年桐朋学園大学音楽学部作曲科に入学。卒業後、作曲家・ピアニストとして活動。現代音楽を主体としつつ映画やCM音楽も手掛ける。最近ではTV、ラジオにも多数出演。2018年度より桐朋学園大学の非常勤講師に復帰。作曲を南聡、中川俊郎、三善晃の各氏に師事。
神﨑えり(こうざき・えり)/ピアノ
国立音楽大学作曲学科、パリ国立高等音楽院ピアノ即興演奏科卒業。作曲家・即興演奏家・ピアニストとして国内外で活躍し、即興演奏による映画伴奏にも力を入れている。ポルデノーネ無声映画祭など欧州の国際映画祭にて招待演奏を行い、高い評価を得ている。
長谷川慶岳(はせがわ・よしたか)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学院修士課程作曲専攻を修了。その後フランスに留学し、パリ・エコール・ノルマル音楽院作曲科にてディプロム・スュペリウールを首席で取得。現在、静岡大学教育学部准教授。作曲や音楽理論を担当している。
当日券(発券=2階受付)
料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
★弁士・伴奏付き上映の回
一般1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料/国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ400円(学生)、500円(教職員)
◆当日券で入場される方には、開館と同時に、当日上映される全ての回の入場整理券を1階ロビーにて発券します。
・各回の開映後の入場はできません。
・当日券の発券は、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・当日券の発券は各回1名につき1枚のみです。
入場方法
① 前売券をお持ちの方は、開場時(開映30分前)に、前売券に記載された整理番号順にご入場いただけます。
② その後は、当日券の整理券をお持ちの方が、整理番号順にご入場いただけます。前売券をお持ちの方は、随時ご入場いただけます。
・前売券・当日券は当日・当該回のみ有効です。
前売券
10月29日(火)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売券(全席自由席・各150席分)を販売します。
[Pコード:550-499]
前売料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円
★弁士・伴奏付き上映の回
一般1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ400円(学生)、500円(教職員)
・別途発券手数料がかかります。
・各回の開映後の入場はできません。
・学生、シニア(65歳以上)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方は入場時に証明できるものをご提示ください。
前売券の購入方法
[Pコード:550-499]
チケットぴあ店舗、セブン-イレブンで購入
10月29日(火)10:00より各プログラムの前日まで
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
受付電話(0570-02-9999)で購入
10月29日(火)10:00より各プログラムの4日前23:59まで
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
※毎週火・水2:30~5:30はシステムメンテナンスのため受付休止となります。
チケットぴあのサイト(https://w.pia.jp/t/nfaj-silentfilmdays/)で購入
購入時期によってご利用可能な決済方法が異なります。
前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円、また決済方法によって1件につき決済手数料がかかる場合があります。
*購入サイトは準備でき次第アップされますが、ご利用は10月29日(火)10:00からです。
*本前売券の購入に、システム利用料はかかりません。
*チケットぴあの手数料等については、チケットぴあHPのヘルプ、利用料一覧の頁をご覧ください。
※ 前売券の払い戻し、交換、再発行はいたしません。
入場方法
① 前売券をお持ちの方は、開場時(開映30分前)に、前売券に記載された整理番号順にご入場いただけます。
② その後は、当日券の整理券をお持ちの方が、整理番号順にご入場いただけます。前売券をお持ちの方は、随時ご入場いただけます。
・前売券・当日券は当日・当該回のみ有効です。
上映前解説のお知らせ
11月15日(金)7:00pm、17日(日)12:00pm
『ユダヤ人のいない街』の上映前(約10分)
常石史子さん(フィルムアルヒーフ・オーストリア技術部長)